医学部受験コラム MEDICAL COLUMN

受験対策

「なぜ医学部に行きたいのか?」をもう一度よく考えてみよう

2021.01.08

亀井 孝祥
医学部受験予備校メディカ代表

2008年以降の医学部入学者数の定員増加や、地方医療に従事する医師を増やすために創設された「地域枠」の拡大により、近年は医学部の合格率が上がっています。学費を低廉にする大学も多くなり、医師に通ずる門は大きく開かれています。

 

保護者が医学部受験をすすめるケースは多いものの…

医学部合格後は、6年間の修学、さらに国家試験合格後2年間の研修期間を経て、一人前の医師となることができます。8年の歳月をかけるとなると、相当な覚悟が必要であることは、いうまでもありませんよね。

社会的責任や人命尊重の精神が必要とされる医療業界。医学部受験は、いわばその第一関門、プレ就職試験のようなものといえるでしょう。ここで重要となるのは、学力よりも何よりも「どうしても医師になりたい」と自分自身で強く願う気持ちです。

「親にすすめられたから医学部を目指した」という受験生は、確かに多いです。しかし、他力本願なまま受験勉強を続けてしまうと、自分の将来について疑問を抱いてしまいかねません。

本当に医師になりたいの?心配になる受験生は…

その1)努力をすることを怖がっている人

受験生本人の資質というよりも、受験に一度失敗し、「本気を出すこと」を怖れてしまった受験生が当てはまります。医師は就業してからも先端医療について日々勉強を続けなければならない職業です。勉学の道は、受験後も、大学在学中も、卒業後も、たゆまなく進んでいきます。何度も壁が立ちはだかることでしょう。そのとき、「本気を出すこと」に対して怖れを抱かないでいられるかどうかが、大切な鍵となります。

もちろん受験に落ちてしまった今、勉強することを怖がってしまうのは当然です。そんな人はまず、小さな一歩を踏み出してみましょう。予備校の説明会に行く、医学部受験情報を集める、少し本を読んでみる…すべて立派な努力です。コツコツと頑張り続ければ、すぐに「頑張る自分」が返ってくることでしょう。

その2)人と話すことを怖がっている人

医師は、患者さんとの会話から、病状や疾患の疑いを読み取らなければいけない職業です。基礎学力に加え、高いコミュニケーション能力が求められる職業です。

ただし、人間嫌いではなく、控えめな性格、引っ込み思案な人であれば話は別です。積極的な性格に変える努力をすることで改善される可能性もあります。医学部受験の面接では、「医師としてふさわしい人材か?」を問われます。自信を持って「自分は医師になるべき人間だ!」と伝えられるような受験生であれば、問題ありません。

「あなたはなぜ医学部に行きたいのか?」

医学部の面接試験で聞かれる代表的な質問は、「あなたはなぜ医学部に行きたいのか?」です。ストレートにそのまま聞かれる場合や、他の職業と比較して聞かれる場合もあります(たとえば、「弁護士や政治家ではなくなぜ医師を?」など)。

面接官はたくさんの受験生を見てきていますから、目の前の生徒が本当に医師になりたいのかどうかをすぐに見抜きます。だからこそ「あなたはなぜ医学部に行きたいのか?」という問いに対し、「親が医師なので」とか、「親族に医療関係者が多いので」と答えるのは禁物です。その他にも、「成績が良いから受けてみたらどうか、と担任の先生からすすめられた」と答えるのもNGです。

「本当に医師になりたい」と強く願い続ければ、必ず夢は叶う

担任の先生や親にすすめられて、とりあえず医学部受験選んだという人は、入学しても授業に興味が持てず、「別の道があったのでは?」と迷ってしまいます。

医学部を目指す理由は人それぞれですが、本来なら、「誰かの命を救いたい」という思いを持つことが正しいのではないのでしょうか。収入などの経済的な目的ではなく、慈愛の心がある人なら、医療現場で求められる人に成長していくのだろうと思います。

「本当に医師になりたい」と強く願い続ければ、必ず夢は叶います。実際、メディカの卒業生である神谷輝明君は、浪人9年目にして見事に合格を果たしました。最後に彼の言葉を紹介します。

・杏林大学医学部合格 神谷輝明君(9浪)

私は浪人がやや長くなり、自分でも何が原因で合格できないのか悩んでいました。そんなとき、メディカの事を知りました。亀井先生と話すなかで、自分にはできない分野の穴があり、単元によっては基礎がしっかりと身についていない事を実感しました。

メディカのカリキュラムは、基礎を徹底的に反復し、そのうえで医学部独自のクセのある問題に対応できる応用力を身につ けていくものだったので、1から自分の可能性を伸ばしていこうと決めました。実際に授業の復習を年間140回以上のテストで反復することにより、今解けていなかった問題が解けるようになっていきました。

また、メディカは少人数の予備校なので先生方が1人ひとりの学力を把握しているため分からない部分につい ては的確なアドバイスで答えてくれ、よりしっかりとした内容が頭に入ってきました。本番の入試では初見の問題を見てもあわてず基礎が組み合わさった複雑な形の問題とわかり落ち着いて解く事が出来ました。

無事に合格することが出来、しっかりとした指導をしてくれた先生方には感謝しかありません。メディカに入学して本当に良かったです。ありがとうございました。

 

 

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