医学部受験コラム MEDICAL COLUMN

受験対策

なぜ試験に落ちてしまったのだろうか?不合格には「根拠」がある

2020.02.13

亀井 孝祥
医学部受験予備校メディカ代表

毎日寝ずに勉強した、問題集を何冊も解いた、学校の先生や親のアドバイスもちゃんと聞いて決めた志望校なのに…なぜ、どうして受からなかった? なにが間違っていた?

志望校に落ちてしまいパニックになっている受験生の皆さん、どうか落ち着いてください。真剣に取り組んだものの、努力の方向がズレてしまい、残念な結果となった先輩はたくさんいます。そんな先輩たちの反省談から、医学部に失敗してしまった人の不合格の「根拠」について検証したいと思います。

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なぜ試験に落ちてしまったのだろうか

●「反復学習」ができていなかった

いくら勉強しても、復習を怠れば知識は次第に消えてしまいます。しっかり体得するには定期的な振り返り、繰り返しの学習が必要です。おおむね1週間後、半月後、1ヵ月後のサイクルで復習すれば身に付いてくるでしょう。とくに間違いやすい問題には、間違った度にマーカーなどで印をつけておき、重点的に、何度も解くのが効果的です。

 

●「勉強の仕方」が自分に合っていなかった

「受験直前まで寝る間も惜しんで必死に勉強したのに合格できなかった」という人は、これまでの勉強法を見直す必要があります。基本学習を怠っていませんでしたか? 反復学習や語呂合わせの記憶法など、原始的な学習法だからといって避けていると、基礎知識が身につきにくくなります。「数多く問題を解くより、参考書を読むほうがアタマに入る」とか、「語呂合わせで覚えるなんてバカバカしい」と勝手な解釈で嫌厭せず、いろいろな勉強法にチャレンジしてみましょう。

 

●「模試」を上手に利用できていなかった

模擬試験は、入試のデモンストレーションであり、また今後の重点課題を知るためのきっかけでもあります。模試の後は必ず、自分がミスしがちな問題の傾向を分析し、「次回は絶対間違えない!」という意気込みでしっかり復習しましょう。模試の度にこれを繰り返すことで、本番に勝てる実力がおのずと付いてきます。

 

●「憶測」や「噂」に振り回されてしまった

受験シーズンが近づくと、「模試で〇判定以上取れていないと望みは薄い」とか、「○○大の過去問で〇割以上取れていなければ合格できない」など、受験生を不安にさせる噂や憶測が飛び交います。合否はケース・バイ・ケースな部分もあり、確実に噂通りになるわけではありません。もし自分がその噂に当てはまっていても、惑わされずに突き進むことが正解です。

 

●自分の主張がなく、「学校や親」に頼りすぎた

志望校選びを他人任せにしてしまい、言われるがまま受験して失敗してしまう人もいます。ネームバリュー、自宅から近い、学費が安いなど、周囲の意見や要望を鵜呑みにして志望校を決めるなんてあり得ません。助言する側も、受験生の学習レベルと将来展望を把握して進学指導をしなければならず、その上で、志望校の出題傾向に合わせた受験対策をアドバイスすることも必要だったのです。高校の先生は各生徒の学力レベルは把握していても、数ある医学部の受験対策まで知っていたでしょうか? 高校は大学受験のための学習塾や予備校ではないので、受験を踏まえた教育指導に期待してはいけません。

 

●「危機感」が持てず、ダラダラ過ごしてしまった

学習計画を立てず、ただ時間を費やすだけの勉強を続けてきた受験生が合格するはずがありません。これは危機感の薄い現役生に最も多い失敗例で、学習机に座って問題集を広げたら満足してしまうタイプの人は要注意です。ダラダラ過ごしていたら、あっという間に受験当日、成す術もありません。将来を左右する正念場なのですから、もっと真剣に取り組むべきだったのです。しかしそんな人に「真剣」という言葉は響きませんね。浪人生になってから、「危機」であったことを実感するものです。

 

●「学習計画」の立て方を失敗した

たとえば知らない土地へ行くときに、目的地周辺の下調べをしたり、事前に地図を見ておいたりなどの準備をすると思います。大学受験もそれと同じで、志望校に関わるさまざまな情報を得た上で入試に臨んだほうが有利です。出題傾向を調査し、ポイントを絞り込んだら、重点的にやるべき分野毎の学習計画を立てます。最初は無理なくできる基礎の部分から、後半は演習・応用問題で仕上げるようにすれば、合格に最も近い「志望校攻略作戦」が完成します。

 

●「高望み」しすぎて志望校選びを誤った

周囲からのアドバイスを無視して、今の偏差値ではかすりもしない、自分のレベルよりはるか上位の医学部を受験して失敗してしまう人もいます。歴史の長い名門校やブランド力のある大学を選ぶ人に多い傾向です。高みを目指したい気持ちはわかりますが、そういった大学の医学部は当然に難易度が高いものです。多くの優秀な受験生が集まってくるのですから、気力だけで合格は勝ち取れません。ここは潔く諦めて、ランクダウンしたほうがよかったのです。医師という職業を目指すのであれば、ネームバリューにこだわる必要はありません。

 

●結局、「学力が足りていなかった」

前述の「高望み」と少し似ていますが、こちらは本人が努力したことにより、入試前に志望校合格圏まで近づくことができた場合の話です。到底合格できない雲の上の医学部ならば諦めがつきますが、努力した結果「ぎりぎり合格ライン」まで達したため、周囲も「背伸び受験」の応援に転じました。「余裕で合格」の志望校にするか、「頑張れば合格」の志望校にするか、ここが運命の分かれ道です。「余裕で…」なら、今までの学習ペースを乱さなければ合格できるでしょう。「頑張れば…」だと本当に頑張らなければならず、遅くとも年明けの最終模試までには「ほぼ合格」レベルまでもっていかなければなりません。センター試験後にもう一度考え直すこともできますが、初志貫徹、第一志望で突き進むことに。結果は残念ながら不合格。やはり「学力が足りていなかった」という結末となりました。

●まとめ

実力のちょっと上を目指す「背伸び受験」は悪いことではなく、チャレンジすることは有意義なことです。上位の医学部に進学することで、より優秀な学生とともに学ぶことができますし、研究設備もそれにふさわしいものが用意されています。「背伸び受験」で失敗してしまった人は、この失敗を糧として、ぜひ次回も同じ志望校にチャレンジしていただきたいと思います。

大学受験は、大学・学部毎にまったく出題傾向が違います。医学部であればなおさら、出題範囲や深度が広く深くなり、その結果、難易度も高くなります。この複雑怪奇な大学・学科別受験対策を高校の教育指導に委ねることは難しいと思います。

志望校対策は、医学部受験の経験者やプロに聞くのが一番です。学習塾・予備校の先生や医学部の先輩たちは、自らの経験からアドバイスしてくれます。医学部受験に長けた人たちのアドバイスを真摯に聞き入れ、真面目に勉強に取り組めば、合格への道はおのずと開かれます。

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