医学部受験コラム MEDICAL COLUMN

受験対策

「落ちたらどうしよう…」受験の不安、分析してみませんか

2021.01.09

亀井 孝祥
医学部受験予備校メディカ代表

医学部を受験するからといって、特別だ、優秀だという気持ちを持つ必要はありません。確かに、世の中の評価は高いかもしれませんが、受験するあなたにとっては「あたりまえに向かうべき将来」であるだけです。周囲の雑音によって必要以上に不安になったり、ストレスが原因で進路のランクを落とすようなことは避けたいものです。

受験勉強には不安や悩み、ストレスはつきもので、多くの受験生が同じ思いを抱えて苦しんでいます。しかしこれらは、あなたを成長させるためのエッセンスにもなってくれるのです。キーワードは「分析力」。これを知った人だけが、心穏やかに、平常心で受験に臨むことができます。

 

不安な気持ちは、大きな夢へ近づいていることの証

どんなに優秀な受験生でも「医学部なんて楽勝!」と思っている人はいないでしょう。毎年選りすぐりのエリートたちがチャレンジするものの、そのほとんどが第一志望どころか滑り止め医学部にも合格できないというのが現状です。日々淡々と受験勉強を続けていると、「本当に合格できるのか?」という疑問が湧いてくるものです。「この努力が水の泡になる確率の方が高いのでは?」、そう思うと、勉強する気力も萎えてきます。しかし、チャレンジすることには大義があります。不安心は、自分が夢に少しずつ近づいていることの証でもあるのです。

では、この不安な気持ちを解消するためには、どうしたら良いでしょう? まずは親や医学部の先輩、予備校の先生などに話を聞いてもらいましょう。大学受験の経験者であれば、同じように不安な気持ちを抱えていた時代を思い出して、いろいろとアドバイスをくれるはずです。誰かに話を聞いてもらうだけでもストレスが解消され、気楽になるものです。

冷静に「分析」する力が不安を払拭してくれる

受験勉強を続けるにあたりもっとも重要なのは「平常心の維持」です。不安や悩みがあるせいで気持ちがブレると、勉強に身が入らなくなり、試験本番でも本来持っている実力を発揮することができなくなります。大切なのは「自分を信じる気持ち」なのです。

不安や悩みを抱えてしまったときは、なぜそんな精神状態に陥っているのかを分析してみましょう。たとえば、以下のような場合はどうでしょうか。

不安A)どうしても克服できない苦手科目がある。
不安B)周りの受験生より自分が劣っていると感じる。
不安C)勉強するための環境が整っていない気がする。

たとえば「A」の克服法としては、他の科目の勉強時間を一時的に減らして、苦手科目を集中して勉強することで解決できます。1週間でも1か月でも納得いくまで続けましょう。「その後の他科目の遅れはどうしたら?」など考えず、集中することが大切です。その他は得意科目ですから、短期間でも挽回は可能です。

次に「B」、これは受験生にありがちな不安心です。自分がそう思い込んでいるだけで、実態は伴いません。周りの受験生も同じ不安を抱えていると思いますので、この気持ちを持たない方が「勝ち」です。ですから、ムダな感情は持たないようにしましょう。

そして「C」、これはおそらく家族の協力を得られていないことが原因であると思います。兄弟が夜遅くまで大音量でTVを見ている、父や母が受験に無関心、勉強に集中できる場所がないなど、不安要素はさまざまあるかもしれません。しかしこれらは、自分自身の受験に対する熱意が周囲の人に届いていないことが要因かもしれません。改めて、「合格を目指して真剣に取り組んでいるから協力してほしい」と宣言すれば、家族も賛同し、環境も次第に整ってくるでしょう。

一方、人によっては、分析しても解決できない致命的な不安や悩みもあるかもしれません。それは潔く諦めて、受け止めるしかありません。不安や悩みを肯定することで気持ちが楽になる場合もあります。

好きなことを思い切り楽しんでストレスを解消しよう

不安や悩みから生まれるストレスを解消するなら、一時的に頭をからっぽにして、自分のやりたいことをやるのが一番です。以下は、先輩たちのストレス解消法の例です。

・熱めのお風呂に入ってシャキッとする。
・外の景色を眺める。
・体を動かして深呼吸する。
・重いものを力いっぱい動かしてみる。
・音楽を聴く。
・楽器を演奏する。
・洋画DVDを徹夜で観る。
・ネットで音楽CDを大人買いする。
・旅行のアルバムを見る。
・推理小説を読む。
・好きな芸能人のポスターを見つめる。
・受験する目的を自問自答する。
・志望校のパンフレットを見る。
・友人と話す。
など

「丸1日、遊園地で遊ぶ。」という人もいましたが、ほとんどが身近でできることばかりでした。「洋画DVD」を挙げた人は、「英語の勉強がてら…」ということなので、やはり、頭をからっぽにまではできない心情なのでしょう。程よいストレスを感じながら受験勉強を続けることが必要なのかもしれません。

「医学部受験だ!」と肩肘張らずに、普通に生活することが大切

医学部を志す受験生の多くが、なにかしらの不安や悩み、そしてストレスを抱えながら日々を過ごしています。すべてではありませんが、冷静に分析してみれば解消できる不安や悩みもあることを知っていただきたいと思います。不安や悩みのほとんどは、自分の気持ちの持ちようで解決できます。ストレスもまた、ある程度は解消できるものです。分析の結果、対処できることがわかれば、それ以降は不安や悩みに襲われることはありません。

要は、分析することによって「今やるべきこと」を明確にするのです。長い間曖昧にしたままでは、些細なことでも大きな不安に成長してしまいますので、面倒くさがらずに実践しましょう。

また、分解・分析する能力が身につけば、次第にメンタルも強くなっていきます。なぜなら、さまざまな事柄を客観的に受け止めることができるようになるので、突発的なアクシデントに遭遇しても、冷静に分析し、瞬時に解決策を見出せるからです。たとえば、試験当日に乗った電車が急病人発生で止まってしまった場合、「試験会場に電話連絡を入れる」など、自分が取るべき行動を何パターンか考えることができるようになります。普段から分析する訓練をしていれば、どんな事態に陥っても原因をいち早く解明できる能力が身についてくるので、物事に動じない強靭なメンタルが養えます。

また、どんなことでも「集中」することが大切です。何かに集中していると、人は不安を感じないものです。それはストレスを解消するための遊びでも同じです。勉強のことを忘れて熱中すれば、不安も吹き飛びます。そして思い切り遊んだ後は、勉強にどっぷり集中しましょう。

3人の子を国立大学医学部に進学させた塾経営者のすみはら松子さんは、自身の著書『たかが医学部、されど医学部』で、基本は「朝ご飯を必ず食べる」などの規則正しい日常生活と書いています。前述の通り、受験勉強を続けるにあたりもっとも重要なのは「平常心の維持」です。医学部が難関であることは世の中の人すべてが認めるところですが、自分がそれにチャレンジするのにふさわしいかどうか悩む必要はありません。これは、あなただからこそ与えられた課題であり、あなたが歩むべき「道」なのです。ですから自信を持って突き進んでください。

 

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