医学部受験コラム MEDICAL COLUMN

予備校情報

医学部受験「2021年度入試」に向けた予備校の選び方

2020.02.01

亀井 孝祥
医学部受験予備校メディカ代表

一般的な予備校は4月から12月の間で年間カリキュラムを組んでいます。4月から8月は共通科目の単元学習、9月から12月は入試を意識した演習を行い、受験に臨める万全な態勢を作りあげます。前半の単元学習は、基礎を固めるための重要な時期になりますので、予備校に入るならスタートとなる4月からがベストといえます。

そこで大切になるのが「予備校選び」です。予備校には、主に2つの学習スタイルがあります。大学各学部の受験全般を担う「大手予備校の医学部進学コース」と、医学部受験のみに特化した「専門予備校」です。どちらが自分に向いているのか、それぞれの特徴を踏まえた上で、自分にピッタリの予備校を見つけてください。

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大手予備校の医学部進学コース

・学習スタイル

全学部の受験コースを網羅する大手予備校の授業は、100人を超える生徒が1つのクラスで一斉に学ぶスタイルを取っています。たくさんのライバルと肩を並べながら受講するので、競い合うことが好きなタイプ、ライバルがいることで奮起するタイプの受験生に向いている学習環境といえます。もともと成績優秀であり、自ら進んで学習スケジュールを立てる人なら、大手予備校はオススメといえるでしょう。

・メリット

全国に多数の校舎を展開しているため、生徒数が多く、自校で模試も主催しています。全国レベルで自分がどのくらいの順位にいるのかを常に把握でき、志望校合格レベルに達しているのか、おおよその見当もつくので、日々の学習に張り合いが感じられます。長年培ってきた指導実績をもとに、教材やカリキュラムを定期的に改善できる点も、大手予備校の強みです。模試の日程は自校の講座スケジュールと重ならないよう計画しているので、生徒も受験に向けたスケジュールを組みやすくなります。

・デメリット

大手予備校は模試結果でシビアに評価し、成績の優劣でクラス分けを行います。長年高い合格率を維持していることが大手予備校の「売り」ですから、成績優秀な生徒を集めた上位クラスに対しては熱心に指導します。そのため、生徒は常に上位クラスに残れるよう努力し続けなければ、良質な指導を受けることができません。

また、全学部の受験コースを網羅している反面、学部ごとの指導体制が万全ではないところが大手予備校の弱点です。とくに医学部受験という専門性の高いジャンルでは、全国各地にある校舎すべてに優秀な講師を配置することは難しく、自分の受験校に合った指導をしてくれる講師と出会える確率は低いといえます。

1クラス100人余りの生徒がそれぞれ違った志望校を目指していますが、カリキュラムはクラス共通です。生徒数が多いため、講師に質問や個別相談をする機会も限られます。科目によっては、疑問解消できず消化不良を起こしたまま次の学習へ進まなければならないこともあります。

医学部専門予備校

・学習スタイル

医学部専門予備校の授業は、少人数クラスで行われる講義と、生徒それぞれの学習進度に合わせたマンツーマン指導が特徴となります。少人数なので、講師と生徒との距離がとても近く、勉強の進捗や苦手科目などを個別に把握してもらえるのが魅力です。生徒一人ひとりに講師の目が行き届き、勉強ばかりでなく体調管理やメンタルケアにも気を使ってくれるので、受験に失敗して自信をなくしている浪人生にとっては心の救いになるかもしれません。自己管理が苦手なタイプや、受験生活が不安でたまらない人は、講師が多角的に指導してくれる医学部専門予備校が向いているでしょう。

・メリット

医学部専門予備校には、医学部受験に精通した講師やスタッフがそろっています。予備校としての規模よりも講師陣の質の高さに重きを置いているので、志望校に合った適切な指導が受けられます。講師のなかには、各大学医学部のオープンキャンパスに通って情報収集し、大学ごとの入試傾向をその都度分析している人もいます。受験校の選択で迷っている生徒には、「能力や適性に合わせた受験校の絞り込みと学習計画の指導」を、多数の医学部を併願する生徒へは、「豊富な入試情報に裏打ちされた的確なアドバイス」を行います。

少人数制・個別指導・医学部受験特化の三拍子がそろった医学部専門予備校では、受験対象の全科目の指導をバランス良く受けることができます。医学部入試は受験科目が多く、学習範囲も広域です。大手予備校のように大人数に対して画一的な指導を行う授業スタイルでは、消化不良の科目があったときに質問したり振り返りをしたりする余裕もなく、そのまま新たな学習が積み重ねられていくので、知識の根幹が揺らいでしまいます。すでに習得した内容にもかかわらず、講師が「重点科目だから」といって繰り返し授業を行うのは、十分理解している生徒にとってはもったいないですよね。

その点、少人数指導を貫く医学部専門予備校ならば、自分の弱点克服にじっくり時間をかけることができるので、自分のペースで効率よく勉強することができます。一人ひとりの能力に沿った個別指導にも対応できるため、浪人生でも「逆転合格」できる可能性が高まります。

・デメリット

医学部専門予備校の授業料は、年間120万円程度の大手予備校と比較し、年間200万円以上と高額です。その分、きめ細やかな個別指導に期待できますが、高い授業料を払えば合格が確約されるということではありません。授業料をムダにしないよう、本人も真剣に、前向きに努力することが必要です。

また、「競争相手の少なさ」が、却って悪影響となってしまう生徒もいることでしょう。少人数で1年間を通し勉強するわけですから、人間関係に悩む生徒が出てくることも事実です。

大手予備校か、医学部専門予備校か、どちらを選ぶ?

大手予備校と医学部専門予備校、それぞれのメリットとデメリットをご理解いただけたでしょうか。

ざっくり要約しますと、成績優秀でライバルと競い合うことが大好きな人は大手予備校に向いており、自己管理・分析が苦手で、学習だけでなく精神面でも個別にアドバイスしてほしい人は、医学部専門予備校に向いているといえます。

経済面を重視するなら、授業料も判断材料になるかもしれませんが、最終目標は医学部合格なのですから、合格を勝ち取るにふさわしい学習スタイル重視で選択するほうが賢明でしょう。また、単純に「全国規模で校舎も生徒も多いから安心」とか、「小規模だから結果に期待できない」といった先入観で決めるのは避けてください。一般論に左右されず、自らの感性で見極め、本当に自分にふさわしい予備校を選んでいきましょう。

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