医学部受験コラム MEDICAL COLUMN

受験対策

医学部受験…「面接がどうしても突破できない子」に共通する悪い癖とは?

2020.02.29

亀井 孝祥
医学部受験予備校メディカ代表

近年の医学部受験では、受験生の「人間性」が重視される傾向にあります。「偏差値は合格圏内なのに、なぜ?」と悩んでいる人は、面接試験の様子を振り返ってみてください。

面接官は受験生の「誠実さ」「真面目さ」を見ているので、普段通りに話ができれば問題ありません。しかし受験生は合格したいあまりに、自分を印象づけようと奇をてらったり、知ったかぶりをしてしまう傾向にあります。これが面接を突破できない「悪い癖」です。克服するためにはどうしたらよいでしょう? 最終関門である面接試験の対策について考えていきます。

 

医学部の「面接重視」問題をどう乗り切るか?

医学部入試における面接試験の重要性は年々高まっています。医療は命に係わる仕事だからこそ、大学側は医師にふさわしい人格者を選びたいと考えており、「うちの大学の二次試験では、学科と面接のウェイトがひっくり返る」と公言する大学の受験担当者もいるほどです。国公立大学ではその傾向が急速に高まっており、国立大医学部の学科試験と面接試験の配点割合を見ると、3分の1以上が面接に配分されている例も散見されます。

今後、国公立・私立を問わず、「面接で落ちる」というケースが増えてくると考えられます。学科の勉強も大切ですが、面接対策も万全に行わなければなりません。

◆一般的な医学部面接試験のスタイル

<面接形式>

受験生1人に対し3~4人の面接官がついて、30分程度の質疑応答を行います。

<基本ルール>

現役生は高校の制服を、浪人生や制服がない高校の生徒はスーツを着用し、男女とも清潔感のある服装や髪型を心がけましょう。加えて、面接室に入ってからの挨拶の仕方、イスに座るタイミング、退室のしかたなど、最低限のマナーも覚えておきましょう。

<主な質問内容>

・医師(医学部)を志望した理由

人のためになる仕事は医師以外にもたくさんあります。そのなかでなぜ医師を選んだのかについて質問されます。自分なりの明確な答えを用意しておきましょう。

・受験校を志望した理由

大学の情報はどこから得たのか、どのような内容が志望の動機になったのかを質問されます。さらには、パンフレットなどの資料では得られない大学の特色について、独自に調べているかなども聞かれます。その他、併願校について、志望理由書、調査書の内容の確認も行われます。

・小論文について

小論文の内容、及びテーマを選んだ理由、執筆のために調べた項目と調査手段についても質問されます。

・中学や高校の部活動について

・ボランティア活動経験の有無

これらの質問の主旨は、「自分の経験をいかに正確かつ丁寧に語ることができるか」にあります。事前に話すべき内容を書き出しておいたり、頭の中でまとめておくと良いでしょう。

・最近読んだ本

・最近のニュースについて

書籍や新聞などで取り上げられている一般的な話題や医療関連のニュースについて、その概要の把握とともに、自分なりの考えをまとめておくとよいでしょう。日ごろからさまざまな事象に興味を持ち、これらについて考察する癖をつけておけば楽勝です。近年の面接試験で取り上げられたテーマは、「出生前診断」、「末期の患者への余命告知」、「チーム医療」、「高齢化に伴う認知症患者の増加への対応」、「メディアリテラシー」、「消費税増税」、「地球温暖化」、「受動喫煙」などでした。

・浪人生に対しての質問

昨年の受験結果と今年の私立大学入試の結果について聞かれることがあります。さらには「昨年、なぜ本学を受験しなかったのか?」や、多浪生に対しては「何度も浪人するということは、勉強する気がないのでは?」などといった意地悪な質問を投げかけられることもあるようです。感情的にならず、冷静に対応できるかどうかが試されていますので、面接官の心理作戦に惑わされないよう気をつけてください。

面接失敗例に見られる、ありがちな「悪い癖」

・緊張しすぎて動揺

日ごろ経験したことのない緊張感でパニックになってしまい、言葉が出なくなり、思わず泣いてしまった。

・横柄な態度やマナー違反

あいさつができない、しゃべり方がモゾモゾしていてはっきり聞こえない、ニヤついているなど、普段何気なくしている身振り手振りが、面接官に悪い印象を与えてしまった。

・知ったかぶりしてごまかす

知らないニュースの質問をされて、聞きかじりと想像で的外れの話をしてしまい、面接官のひんしゅくをかった。

・倫理観を疑われる答え

医師を志望した動機として、「年収が高いこと」や「社会的に高い地位が得られる」などと答え、面接官から引かれた。

面接で失敗しないコツは?

・取り繕うことなく、正直に答える

質問されそうな内容についてすべて把握しておくのは難しいと思います。もし知らないニュースの質問をされたら、知ったかぶりせず、「申し訳ありません。勉強不足のためそのニュースは存じ上げません」など正直に答えたほうが、適当な回答で取り繕うよりむしろ好印象です。

・結論から簡潔に話す

部活やボランティアでの経験、小論文の解説など、話が長くなりそうな質問に回答するときは、最初にもっとも伝えたいこと(=結論)を話しましょう。その経緯や理由については必要なことだけを簡潔に付け加えるようにしましょう。

・自分の姿を客観的に見ておく

模擬面接の様子をビデオで撮影し、再生して見てみると、自分では気づかなかったヘンな癖や、姿勢の悪さ、おかしなしゃべり方などが一目瞭然です。ビデオを参考に、聞き取りやすい声の出し方や、好感が持たれる立ち居振る舞いなどを練習しておくと良いでしょう。

志望校の「アドミッション・ポリシー」を熟読しておこう

面接では、「どうして医師になりたいのか」、「どんな医師になりたいか」といった質問が必ずあります。それらに対する回答が、その大学が掲げる「アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)」と合致していなければ、その面接は失敗に終わります。

それぞれの大学が「どんな人材を育てたい」という教育方針を謳っているのか把握した上で、面接に臨まなければなりません。アドミッション・ポリシーは大学ごとに異なり、国際性を求めるものや、地域社会貢献に根差したもの、学術的発展を推進するものなどさまざまです。

それぞれの志望校で「地域医療に興味はあるか」、「海外で働く意志はあるか」など、アドミッション・ポリシーに則った質問もあることでしょう。面接時の混乱・混同を防ぐため、それぞれにふさわしいエピソードを事前に用意しておくことが必要です。

 

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