医学部受験コラム MEDICAL COLUMN
受験対策
これだけ覚えておけば安心!「試験当日」慌てないための10ヵ条
2020.01.17
普段何気なく使っている公共交通機関。とくに日本の鉄道は、世界的にもトップレベルの時間の正確さを誇ります。遅れや運休などめったに起こらないと信頼も厚く、乗換案内アプリなどで調べたギリギリの時間で家を出ている人も多いことでしょう。
でも、もしその「めったに起こらない事態」が受験当時に発生してしまったら…。
受験シーズンは降雪の確率も高く、鉄道各社も計画運休などの対策を取るケースが増えてきました。万が一の事態が受験当日に起こったとき、あたふたせず、落ち着いて試験に臨むためにも、万全の策を講じることが重要です。
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受験日に降雪予報!事前に遅延・運休の恐れが予測されるときの対処法
受験当日の天気予報が「雪」だったら? おそらく鉄道の計画運休は前日までに発表されると思いますので、新幹線などを利用して遠方の試験会場へ行く場合は、試験会場から徒歩圏にあるホテルなどに前日から泊まることをオススメします。在来線などを利用して比較的家から近い試験会場へ向かうなら、遅れを想定し、平常運行時の出発時間よりおおむね1時間ほど早めに家を出れば安心でしょう。
いろいろと作戦を練って出かけたにも関わらず、遅延や運休に巻き込まれてしまったら? そんなときはすぐに大学へ連絡を入れて、自分が今ある状況を説明しましょう。そして、電車を降りたら必ず鉄道会社の遅延証明書をもらってから試験会場へ向かいましょう。とっさのときに焦らないように、受験大学の電話番号をあらかじめ携帯電話に登録しておくことも大切です。
乗っていた電車が人身事故に遭遇!突発事態への対処法は?
天気も良く、いつも通りの所要時間で試験会場へ行けると思っていた矢先、乗っていた電車が人身事故に巻き込まれてしまいました。人身事故で電車が停車すると、被害者の救助や警察の現場検証などの影響で、1時間前後電車は動かず、その間乗客は車外へ出られないケースがほとんどです。そんなときも落ち着いて、受験大学へ連絡を入れて運転再開を待つしかありません。この場合も鉄道会社の遅延証明書をもらうことを忘れずに。
自己責任による遅刻や、家庭の事情による欠席はどうなる?
あってはならないことですが、日々の受験勉強の疲れや、身体のコンディションが優れないためにうっかり朝寝坊してしまうこともあるかもしれません。そんなときは焦らず、冷静に行動しましょう。センター試験では、試験開始後20分以内であれば会場に入ることができます。
受験シーズンはインフルエンザ大流行の季節でもあります。もし受験当日に病気の症状が出てしまった場合、無理をして試験会場に行くことは、ほかの受験生への感染が心配されるばかりでなく、何より本人の身体状態にとっても良くありません。欠席せざるを得ず、「このまま不戦敗なのか…」とガッカリしそうなところではありますが、道は完全に閉ざされたわけではないので、安心してください。実は、疾病や負傷は「追試験」の対象になる場合があります。また受験前日や当日に、家族が事故にあったり、亡くなったりなど、家庭の事情で欠席をせざるを得なくなったときも、追試験の対象になる場合があります。なお、疾病や負傷の場合は医師の診断書、家族の不幸の場合は葬儀案内状など、その状況がわかる証明書類が必要です。
開始時間には間に合ったものの、受験票や写真票を家に忘れてきてしまった場合も、どうして良いかわからずオロオロしてしまいます。こんなときも、慌てず落ち着いてください。試験担当者にお願いすれば、仮受験票・仮写真票の発行をしてもらえますので、家へ取りに戻る必要はありません。
各大学の一般試験においても、受験生の遅刻や欠席に対する対応は、センター試験と同様の学校がほとんどのようです。また、悪天候により交通機関に大幅な遅延が発生した際は、試験開始時間の繰下げや、試験延期の対応を取る場合もあります。
遅刻・欠席を回避するための10ヵ条
その➀ 当日の天気は必ずチェック
受験シーズンは雪の降りやすい季節。毎年、センター試験当日は降雪の特異日だったりします。悪天候を想定して、レインコートや長靴を用意しておくのも良いかもしれません。
その② 会場までのルートを何通りか考えておく
列車遅延・事故が起こった場合、ほかの交通機関を利用した振替輸送サービスも実施されます。あらかじめ周辺のバス便路線や、タクシー乗り場の情報も入手しておくと安心です。
その③ 早めの会場入りを心がけよう
どんなに天気が良くても、突発的な事故に巻き込まれるリスクはゼロではありません。乗換案内アプリが示す出発時間より30分から1時間程度早めに家を出発しましょう。
その④ 交通系ICカードのチャージをしておこう
電車乗換の途中でカードのチャージが切れてしまうと、時間のロスが発生してしまいます。チャージ機の台数が少ない駅では行列ができていることも。前日までに十分チャージしておきましょう。
その⑤ 友達との待ち合わせはできるだけ避けよう
友達が遅刻してきたりすると不安になることもあり、待ち合わせは基本しないほうがいいと思います。どうしても友達と待ち合わせて受験会場へ行く必要がある場合は、「○○駅で」といったあいまいな決め方ではなく、「○○駅東口改札のなかにあるトイレの前」など具体的な場所を決めておきましょう。待ち合わせによく使われる目印(ハチ公前など)も、待っている人が多すぎるのでNGです。
その⑥ 持ち物の準備は前日までに。忘れ物をしても慌てずに
受験票や写真票は持ったか、筆記用具はちゃんと書ける状態かどうかもチェックしておきましょう。万が一忘れ物をしても、何かしら対応法はありますので、諦めず試験官に相談しましょう。
その⑦ 突発的な事故(人身事故など)でも慌てずに
事故は自分のせいではありません。「ついてない」とか「この大学に縁がないのかも」などマイナス思考になるのは禁物。冷静に考えればいろいろな突破口があります。
その⑧ 受験大学の電話番号を登録しておこう
自己責任でも、自分のせいでなくても、事故が起きたら直ちに受験大学へ電話連絡しましょう。受験大学の連絡先は受験票に書いてありますので、前日までに確認し、携帯電話へ登録しておくことをオススメします。
その⑨ 体調管理を万全に
受験間近となったら、暴飲暴食、必要以上の徹夜勉強は控えるようにしましょう。インフルエンザ対策として、外出時はマスク着用、帰宅時は手洗い・うがいを忘れずに。
その⑩ 試験前日は早めに寝よう
ラストの仕上げをしたい試験前日ですが、毎日遅くまで頑張ってきた自分を信じて、21時ごろまでには就寝しましょう。もし前日に不安になって眠ることができないときは、「不安は自分が頑張っている証拠」と思い、気持ちを落ち着かせてください。そのように考えてぐっすり眠ることで心が落ち着き、翌日の試験の集中力も高まります。
最後に
試験が始まったら落ち着いて問題を読み、最後まであきらめない気持ちを大切にしてください。受験生のみなさんの健闘をお祈りいたします。
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